パノラマ絶景+ミクロな花景色。夏休み横手山昆虫記
2020.08.17
2307mの短い夏。視線を遠くにしてパノラマ絶景を楽しむだけではもったいない!足下に目をやってミクロな風景も覗いてみましょう。生きものたちは、世代を継いでいくために一気に羽化、花を咲かせる高原を飛び回っています。凄い数のトンボを見るなら、今です!

山頂付近には池もありません。トンボはこんな標高にどうやって飛んでくるのでしょう?彼らは山肌に吹き上がる上昇風を利用しているのです。私たち人間には上昇風は見えませんが、トンボたちには見えるのかもしれません。「トンビがくるりと輪を描いた」といいますが、彼らも上昇風帯を利用しています。観察してみてください。回りながら上昇していると思いますヨ。トンビが回っているのは楽しいからではなくて省エネで移動するためですが、ひょっとすると上昇風帯に飛ぶ虫たちを捕食しているのかもしれませんね。

色とりどりの花々は、昆虫たちに蜜を提供することで、受粉し種子をつくります。この時期の高原は、生きものたちの営みが活発です。お子様と一緒に観察してみてくださいネ。